今までに多くの物を捨ててきました。まずある「断捨離」を思い出します。まだ足腰がしっかりしていた頃のこと、ある夏の暑い日のことでした。思い立って計画も立てずに溜まった物(食器、靴類、衣服、書籍類等)片端から捨てたくなりました。まず衣服。その頃は仕事(講師)の仕事も時間数が減りゆくゆくは仕事も無くなるという状態でした。仕事がなくなったら数年間に溜まった服も着なくなる。着ない服を箪笥の肥やしにするしかないのなら体力のあるうちに捨てるしかないと思い友達に貰ってもらうか捨てることにしたのです。ガレージセールにでもすれば良かったのですが、家の事情がまる見えになるのを恐れてガレージをオープンにするセールは止めにしました。写真にでも取って置けば後から思い出せるのに。その夏はあっという間に終わりました。かなりの物を捨てました。自分は今まで引っ越しの必要がなかったので物を捨てたことはなかった。この夏にはかなりの物を捨てました。本も読みたければ図書館で借りれば良いと本棚を空にしてすっきりさせました。古い本はもう古本屋は引き受けてくれません。図書館で貰ってもらいました。誰かのお役に少しでもお役にたてばと思います。でも本には量よりも大事な思いがあるからめったに捨てるべきだとは思いません。捨てるのはいつでもできます。捨てて良かった物は食器類。これも思い出深い品物は捨てるべきではない。物の背後には物語があるからです。若い頃骨董市などで宝探しで楽しんだのでもう動けなくなってしまった今思い出しか残っていません。それで良いのです。あの世へは物を持っては行けないのですから。
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