一昔前、多くの人達は下駄を履いていました。まだ着物・浴衣が残っていた頃。令和では浴衣はお洒落着になって花火大会などへ出かける時などに着てゆくようです。どの家の玄関先にも数足の下駄が置いてありました。お父さん、お母さん、子供たち。靴を履いて出かけた家族は返ってくると玄関で靴を脱ぎ楽な普段着に着替えたものです。仕事以外の日常生活は下駄を履いて生活していました。庭先に出るにも下駄をつっかけて庭での作業をしたものです。中でも夏の下駄は素足が涼しく快適でしたし玄関先での脱ぎ履きが容易でした。今では下駄を履かないで窮屈な靴を履くようになり足の指が曲がってしまう外販拇指が増えています。下駄履きは身体には優しく良かったのではないでしょうか?
ラフカディォ・ハーンで有名な松江では子供達は下駄履きだそう。ハーンは下駄を履く日本人たちの足が健康であることに気付きそのことを記しています。彼は下駄の音についても描いています。朝早く聞こえる下駄の音の爽やかさを愛した作家でした。今はもう下駄を履く人はほとんど見ません。
東京でも下駄履きを推奨する幼稚園があるそうです。下駄履きという素晴らしい文化を見直してみませんか?
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