一旦施設に入ると自宅にいる時のようには気楽に友達に逢えなくなる。感染症対策で外部からの人が出入りすることを施設側は積極的には望まない。それに入居者の怪我や事故を恐れているから。要はじっとしていて欲しいのだ。だからほとんどの入居者達はじっと動かない・動けない。人員不足で見守りも十分にはできないのだ。こんなはずではなかったのに。年とっても思う通りに動きたいと誰でも思う。動けるようになりたいからリハビリに精を出す。何故頑張るのか?友達に逢いたいから。しかしいくらこちらがそう望んでも友達には友達の事情があるから即座には会えない。
お年寄り達は皆家族・友人に会いたいのだ。やはり馴染みの顔を見たいし、逢えれば元気になれる。良く考えれば不思議。心が通じるからかもしれないと考えてみる。恐らくそう。心が揺らげば血流が良くなり気が巡る。心が寒くなることばかりだから心を温めたいのだ。人心が生き返る。気温とは関係なく心の温度が温かくなるのは不思議としか言いようがない。良い事が起こると気が巡り始める。それでここでは出来るだけ気が巡るように気を使う。冷房のお蔭で身体の芯が冷えてくると心は狭くなり苦しくなる。余り身体を冷やすのは良く無い。冷房の空気が床に溜まってしまうので空気を上昇させる工夫をしないとこの夏を乗り切れませんよ。身体を適度に温めて友達に逢うことを考えて夏を乗り切らないと。施設という場所は何もなく寂しい所。出来るだけ楽しい事を考えましょう。
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