まず粗筋:朝鮮王朝史上最も波乱万丈の生涯を送ったイ・サン。代22代王、王祖(チョンジュ)の半生を描く。サンが11歳の時王位継承者であった父は何者かの陰謀により謀反の濡れ衣を着せられ、サンの祖父である第21代王英祖(ヨンジュ)によって死に至らしめる。
物語はイ・サンの幼少期から始まる。彼の父、思悼世子(サドセジャ)は陰謀に巻き込まれ、祖父の英祖(ヨンジョ)により米びつに閉じ込められて悲劇的な死を遂げる。この出来事が幼いサンに深い影響を与え、彼は父の無実を証明することを決意する。サンは幼馴染のソン・ソンヨンとパク・テスと出会い、強い友情を育んでゆく。
サンは祖父英祖の指導の下で成長し、王としての資質を身につけてゆく。しかし父を陥れた黒幕達が再びサンを狙い彼の王位継承を妨げる。数々の陰謀と戦いながら、サンは王としての自覚を深めてゆく。王となったサンは、数々の試練にさらされる。幼児期からの友情が彼を支え、特にソンヨンとテスの協力がサンを何度も救う。王としての責務を果たしながらも、個人的な友情と愛情が彼を支える。サンは政敵達との熾烈な戦いに直面。祖父(英祖)の体力が悪化する中、サンは王位継承を巡る争いに巻き込まれる。陰謀策略渦巻く中、サンは信念を貫き通し王位を守る。即位したサンは朝廷内の改革に次々と着手。庶子の登用、奴婢制度の改革などの新しい改革を推進する。側室問題に直面するサンは複雑化するソンヨンとの関係に悩む。ソンヨンは側室としてではなく自らの道(絵師としての)を選び、サンは彼女を支えつつも自分の使命を果たす。この葛藤がサンの王としての責任感を自覚させ彼の人間性は深まってゆく。遂に、サンは最後の政敵達と決着をつける。王としての使命は果たされ国をより良くするための改革が勧められる。彼の王国は繁栄する。
サンは病床に伏せながらも民の為に最後まで職務を全うしようとする。偽造された清の銅銭問題に取り組み民の生活を守るために銅銭の流通を停止する決断をする。サンの民を思う姿勢が強く描かれる。
病床で意識を失ったサンの前に亡くなったソンヨンが現れ、その亡霊はサンを励ましその姿は消える。彼の死後、彼の信念と遺志は後を継ぐ者の為に引き継がれ、特にサンの友人であるパク・テスがサンの遺志を継ぎ後の王を支える。
俳優:
ここで主演のイ・サンを演ずる子役(パク・チピン)が賢く可愛らしい。青年イ・サンに無理なく移行してゆき不自然さは微塵も見られない。
イ・サンを演ずるのはイ・ソジン。彼は大韓民国の俳優。高校から大学卒業までアメリカ合衆国に留学していたため、英語が堪能。ニューヨーク大学経営学科卒。身長178cm、体重68kg。 本貫は固城李氏。 ウィキペディア
日本で公開されたテレビドラマは『イ・サン』の外に:『結婚契約』『チュオクの剣』がある。
彼にシェイクスピアの『ハムレット』『オセロ』等を演じてもらえたらと妄想するのは楽しい。
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