自然の中で

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    ニュースでは、今年の長い猛暑も今週一杯だそう。少しづつ秋も深まるのかな?きっと短いね。施設暮らしでは外には出る事が出来ないので季節に触れることがない。ごくたまにリハの先生がついての外気浴が唯一の自然との触れあい。

    施設に入る以前に住んでいた砧の我が家には小さな庭があったし一歩外に出れば住宅街の各家に樹木が植えられていたから緑は多かった。今なら百日紅が満開。木槿(むくげ)も白、紫、ピンクの花を咲かせていた。余り街歩きをしなかったのが悔やまれる。もう少し我が町を探検したかった。きっとそれぞれの庭に珍しい草花が植えられていたに違いない。もう私達の年代の人は知らないだろう草花が・・・最近の園芸店には私の知らない新種の花が出ている。草花にも世代交代があるらしい。昭和初期の草花で、今はほとんど見ることのない草花は今どこを探しても見当たらない。松葉ボタン、日日草等。古い友達の庭には咲いている草花がある。秋海棠。この草花は今は改良されてベゴニアと変種になっている。昔の秋海棠はお茶を愛した鎌倉の友達の庭にも咲いている。この花はこの花の何とも言えない楚々としたたおやかさに惹かれなければ気がつかない。新種のベゴニアには一種のたおやかさはなく、首が短くガッシリしている。丈夫そうだが可愛げがない。

施設に入ってしまっても自然に触れる機会が欲しい。出来れば自然溢れる環境で年をとりたい。寂しいではありませんか?季節から離されてしまうのは。これは声を大にして言いたいこと。日本の四季は美しい。この国に生を受け亡くなっていくのだからこの国の草木に包まれ守られたい。自然の一部・友である人として優しく死んでゆきたいのです。ただの則物的な介護ではなく、心を分る介護施設であって欲しい。心から楽しい老後って自然と共にではないだろうか?


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