ほうずき市  ある夏の思い出

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下町(浅草)の「ほうずき市」の映像はある夕方の思い出を蘇らせてくれる。かなり昔、友達数人と浅草に繰り出し市が立っている界隈を歩き回り見物したことがあった。「電気ブラン」とかで有名な店にも入り、その不思議な飲み物を舐めてみた。そんな遊びをして肝心の市が開かれるまで雑踏の中を彷徨った。夕闇が迫ってくるころ、あちこちの屋台には赤く色づいた(ほうずき)の鉢が並んだ。1鉢買って手に下げしばらく散歩して友達とは分れ夕暮れの道を帰宅。

(ほうずき)の実の口を上手く開け爪楊枝などで種を取り出しそこから空気を吹き込み上手に音を出して遊んだ。そんな遊びが楽しかった時代のこと。夏にしか出来ない期間限定の遊び。今では、(ほうずき)はレストランのサラダに顔を出すことがある。食べる(ほうずき)も遭遇することがある。自分の庭には(ほうずき)がなかったから、近くの地主さんの家の近くに取りに行った。その辺りにはこの株が植わって(放置されて)おり、時々そっとそこを訪れ(ほうずき)を1~4個もぎ取り失敬した。花盗人である。そんな時の細やかな胸の高なりも懐かしい。

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