なくてはならない物

ブログ

今の私には「なくてはならない物」がある。スマホ。最近ある事情でスマホが使えなくなった。始めはスマホのない生活も静かで良いと思ったが、ちょっとした事を調べるにもググれなく辞書を置けない自室では調べようもなく呆然とした。YTも見ることが出来ないので調べものも出来ない。

   自分が若いころは携帯・スマホなんて存在していなかった。大事なことは電話をかけ、友達、両親と交信した。ましてや70年代にはなかったから、イギリス留学時代には手書きで手紙を書いて通信したものだ。手紙を投函してから約・1週間以上かかり日本に着いた。返信も約1週間以上かかってイギリスに着いた。今では考えられない悠長さである。それでも待つ時間に含まれる期待感・ワクワク感は悪くなかった。今ではラインを使えばものの数秒で用事は済んでしまう。こんなに通信速度が速くなったからか日本中の総てが時短になってしまったのだ。文章だってスマホを使えば誰でもが読み易い文章になるからSNSに投稿するのも校正などせずに即座に出来る。そのため日本語が乱れ、駄文が溢れてしまっている。手書きで文章を書くしかなかった頃は、それぞれが自分の文章を時間をかけて推敲をしたものだ。プロの作家さん達でさえ原稿を原稿用紙に自筆で書かねばならなかった。あの時代が懐かしい。

   昨年私は小冊子を出版した。その際、原稿はパソコンに入力し、編集部へ送った。編集部が校正をして、送り返してきた。それに目を通し、直せる文は直し再度送り返し、それが数回終わると後は印刷に回った。その間、編集部のスタッフ達とは(コロナ禍ということもあり)一度も顔合わせする機会はなかった。これには疑問を抱いた。人としての共感も・信頼関係も生まれないまま機械的に物事が済んでしまうことに。

   普遍的な人間関係がハイテクの世代になり異なってくるのはいたしかたない。

   矢張りスマホなしの生活は不自由。いつからこんなに変わってしまったのか?と考えてみたがその時代の人間が変われば、世代交代があれば表現自体も変わってゆく。もうスマホなしには戻れない。

コメント

タイトルとURLをコピーしました