職人

「職人気質」は何と読む?意味も合わせて確認しておきます。

職人気質は、「しょくにんかたぎ」と読みます。

   「職人気質」は、前に「職人」が付く場合は「しょくにんかたぎ」が正しい読み方。 「気質」は「かたぎ」と読む場合と「きしつ」と読む場合で意味が違う。 「かたぎ」は、模様を紙や布に染め付けるのに使われるモノの形を彫った板(形木)が語源。具体的には、自分の技能に自信を持っており、納得のいくまで仕事をする人のこと。職人気質に似た言葉として職人魂や堅物がある。職人魂は、専門的で高度な技術を持って仕事をする人が、自分の技術や作品に対して持つこだわりや誇りという意味。堅物(かたぶつ)は融通が利かない頑固な人という意味で、ネガティブな意味合いで使われることが多い言葉.。

   一方、「きしつ」と読む場合は、気立てや気性を意味しており、個人に元々備わっている性格を言い表す言葉。「職人気質」は、職人として働いている人達によく見られる気質(きしつ)を意味する。 誰に対しても使う。 「職人気質」という言葉 は、 頑固でこだわりの強い性格を言い表すことが多い。 (ネット検索結果)

   「職人」に憧れていた頃があった。人と言葉でしか、通じないことを疎んでいたっけ。言葉には興味があったが、言葉でなければ人と繋がれないことに嫌気がさしていた。祖父は福島の田舎で黙々と刃物を研いで慎ましく生計を立てていた。夏休みに祖父の家に会いに行ったことがある。祖父は朝早くから店で刃物を静かに研いでいた。時々は優しい眼差しで道行く人を眺め、知り合いには会釈していた。私はそんな祖父の静かな眼差しが大好きであった。祖父は鳥取藩の御家老であった曾祖父の元、生を受けた。従って身分は武士でお侍さんであった。「士農工商」という身分制度のある時代、侍達はそろばんを手に出来なかったので、金銭には執着しなかったそう。それと性格が、お坊ちゃま育ちでお人好しで、かなり財産も狙われてしまったらしい。もし現代であったら恐らく詐欺に会い破滅していたかもしれない。身の回りの喧騒にも巻き込まれることなく、いつも静かに微笑んでいる祖父に憧れていたらしい。言葉は少ないが、人柄は無欲な祖父。職人になれば、言葉を使わなくても、生きてゆけると思うと、気持ちが和らいだ。それで上野の組紐処『道明』で、組紐職人になるべく、暫くは修行した。があまり根を詰めて体調を崩し、結局止めてしまった。私の心には常に「職人」への憧れがある。その人だけにしか出来ない・分からないことがある。これを極めたいと思うことの素晴らしさを若者達に分かって欲しい。自分が若ければ、なりたい「職人」を幾つか取り上げてみます。

以下に職人の幾つか(木工職人、大工、和菓子職人・パティシェ、庭師等)を取り上げます。

  飛騨の木工職人になりたい!
    飛騨産業(創業1920年)はまもなく100年を迎える。同社はこれまでずっと変わらず「脚もの」と呼ばれる椅子やテーブルの家具製品を得意としてきた。1969年に誕生した家具「穂高シリーズ」は、雑誌『暮らしの手帖』の創刊編集長・花森安治氏も愛用するロングセラー商品。

   従業員は、若手からベテランまで合わせて450人。職人やビジネス職も含め、毎年20人ほどを新卒採用している。その人材を社内で育てるため、同社は家具職人を育成するための学校を社内で運営している。それが、「飛騨職人学舎」である。    飛騨職人学舎は、2014年から飛騨産業が運営する全寮制の家具職人養成学校。2年間は、寮生活で学生同士が寝食を共にし、ともに家具職人としてさまざまな技術を身につけていく。1年目は、徹底した手加工技術の習得。2年目は、機械加工での家具製作を通じて、木製家具の知識・技能を習得。学費は不要。逆に在籍中は飛騨産業から、返済不要の奨学金として毎月8万円が支給され、学生はそこから寮費や食費、道具代をまかなうことができる。一方、携帯電話の使用や飲酒、恋愛禁止という厳しいルールが課せられる。このルールを受け入れるかどうかは各人の判断によるだろう。ただ、この2年間だけは他のことを何も気にせず、職人技術の習得だけに集中できるのは間違いない。
   「飛騨の匠」の技術は、現代にも受け継がれている。その中でも、木材を高熱の蒸気で蒸してから曲げる「曲木(まげき)」は、丈夫な家具作りにも欠かせない特別な技術だ。曲木を使った家具作りは、大きな木材から曲がった材料を削り出したり、木材を組み合わせたりするのに比べ、木屑が出ず、強度も高い。
   家具の製作は完全受注生産方式。そのため、お客さまからのオーダー内容に合わせた家具を1つずつ高山市の工場で造っている。イタリアの国際家具見本市「ミラノサローネ」にも出品し、国内のみならずアジアやヨーロッパからの問い合わせも少なくない。

   日テレで取り上げられていた番組(『若者生態図鑑』を、ゆくりなくも目にした。多分シリーズものだと思うが、28日は『高山職人』が取り上げられていた。

和菓子職人・パティシエ
   伝統の技から生み出されるさまざまな和菓子。四季折々のモチーフを生かした和菓子の繊細な美しさに魅了されて「こんなお菓子を作ってみたい」と思う人も多い。ただし、きめ細やかな和菓子を作れるようになるには、技術だけでなく、様々なことを学ぶ必要がある。そこで今回は、和菓子職人になるにはどんな勉強が必要なのか、また和菓子職人になるにはどんな方法があるのか等について紹介。

和菓子職人とは
    自然の素材である豆類や穀類、寒天や季節の果実などを主材料として、日本で長く伝えられてきているお菓子を作るのが和菓子職人。練ったり蒸したりという伝統的な製法を受け継ぎながら、季節感のある繊細で美しい生菓子や干菓子などを作る。また伝統的な製法をベースに、新しい素材や製法を取り入れながら、創作を加えた菓子を生み出していくというのも大切な仕事のひとつ。

和菓子職人になるにはどんな勉強をするの?
   では、和菓子職人になるには、どんな勉強が必要なの?当然、和菓子を作る技術や食材の知識を学ぶ必要があるが、それ以外にも学ばなければいけないことがたくさんある。
   そのひとつが食品衛生学の知識。和菓子職人には、人が食べるものを作るため、特に欠かせない知識。また、和菓子はお茶席など格式ある場に提供することもあるので、お茶会の礼儀作法もきちんと勉強しておくことが必要。

和菓子職人になる3つのルート
和菓子職人になるにはさまざまな方法があるが、代表的なのは以下の3つのルート。

1) 和菓子製造を学べる学校に入学する
     まず一つ目は、和菓子製造を学べる学校に入学してから和菓子職人になるルート。経験豊富な講師陣から学ぶことで、現場で働くときに必要となる基礎的な技術や知識をしっかりと身に付けることができる。

   また、専門学校のコースによっては国家資格「製菓衛生師」も取得可能なので、基礎作りや資格取得をした上で和菓子職人としてスタートするのにピッタリ。

2)和菓子職人に弟子入りをして学ぶ
    少しでも早く就職して、現役の職人から仕事を学びたいという人には、和菓子職人に弟子入りして学ぶというルート。下働きからはじまって和菓子の作り方など、和菓子職人としての仕事を徐々に学ぶ。また勤続経験を積むことで、「製菓衛生師」といった国家資格の受験資格も取得可。ただし学校に入学する方法に比べると、現場で働く場合は仕事をしながら基礎的な技術や知識を学ぶことになるため、自主的に勉強をする必要がある。


3) 昼は和菓子職人のもとで働き、夜に学校へ通う
   すぐに現場で働きたいけれど、基礎的な技術や知識もしっかり学びたい……という人には、昼は職人のもとで働きながら、夜は製菓学校で学ぶというルートがおすすめ。
専門学校なら、夜間のコースでも「製菓衛生師」など国家資格の受験資格を得ることができるので、資格取得の近道。

   このように、和菓子職人になるためには主に3つのコースがあるが、はじめにしっかりと基礎を学びたいという人には、専門学校に入るのがお勧め。

京都製菓なら基本的な技術や知識が学べるのはもちろん、和菓子店など業界とのつながりも強く、就職のあっせんやインターンシップの受け入れなど支援体制が万全。和菓子職人としての第一歩をスタートさせるなら、京都製菓へ入学してみてはいかがでしょうか?

パティシエ
     様々な材料を組み合わせて、色とりどりのスイーツを作り上げるパティシエ。見た目も美しく、さらにおいしく仕上げるためには、専門的な知識や技術を身につけなければならない。必要な資格もたくさんあるのでは?……と、不安になる人もいるので、今回は、パティシエはどんな資格が必要になるのか、その取得方法について紹介。

パティシエになるために資格は必要?
   実はパティシエとして働くために、絶対に取得しておかなければいけない資格というものはない。しかし実際にパティシエとして洋菓子店やホテルなどに就職するときや、転職などでキャリアアップするときのために、持っていれば有利になる資格はある。実際に働きはじめた後も、資格を持っていない人に比べて、早く仕事を任せてもらえるケースもあるかもしれない。

パティシエになりたい人、キャリアアップしたい人が取っておくと良い資格
   パティシエを目指す人やキャリアアップしていきたい人が取っておくと有利になる資格とは、どんなものがあるの?

1)製菓衛生師
「 製菓衛生師」は、都道府県知事が認定する国家資格。都道府県知事が指定する養成施設で1年以上学ぶか、もしくは菓子やパン現場で2年以上働けばすれば受験することが可能。この資格を取得すれば、安心して食べられるお菓子を作るための知識や技術を持っていることの証明となるので、パティシエとして必要な知識や技術が身についている証明となる。
   また、自分のお店を開業するときに必要な「食品衛生責任者」の資格を、申請のみで取得することができるため、将来自分のお店を持ちたいと考えている人はぜひ取得しておきたい資格。

2)菓子製造技能士
「菓子製造技能士」とは、都道府県で実施される国家資格のひとつ。試験は、食品やお菓子の一般的な知識や食品衛生、製造などに関する筆記試験と、デコレーションケーキを仕上げたり、練り切りを作ったりする実技試験に分けられる。和菓子と洋菓子の2つの部門に分かれ、それぞれ2級と1級がある。厚生労働省が指定する養成施設で必要時間を修了した場合や、一定年数以上の実務経験がある場合など、学歴や職歴、持っている資格によって受験できる級が変わる。この資格を習得すれば、技術はもちろん食品衛生などを含めた幅広い知識を持っていることが証明できる。

資格を取得する方法
   では、上記で紹介した資格はどのようにして取得すれば良いの?
実務経験を一定年数積めば、独学でも受験は可。ただし、仕事をしながら、受験のための勉強をするのは思っている以上に大変。その点、製菓専門の学校に通えば、実習を経験しながら、必要な知識も一緒に身につけることができる。京都製菓なら、菓子製造技能士2級や製菓衛生師の受験資格が、卒業時や在学中に得られるので、できるだけ早く資格を習得したい人におすすめ。

   パティシエには、そのお菓子を見た人や食べた人を魅了するような技術が欠かせない。しかし人が口にするものである以上、味や見た目だけでなく衛生的で、安全なお菓子作りを心掛けることが大切なので、お客様が安心して食べられるようなお菓子作りの技術や知識を取得するためにも、資格を取得しておいた方が良い。

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