祖師谷商店街でも今年は10月27日(年によって最終土・日曜日)に『ハロウィン祭り』が行われる。駅から南北の通りは開放され、車の入れない時間が設けられる。3歳~小学4年生までの子ども達は保護者同伴で、イベント参加証を貰え、それと交換すれば、祖師谷通りの各店で、お菓子の包みを貰える。どのような衣装を着ても、メイクをしても構わない。祭りは午前中に終わる。参加する子供のご両親達は20~40代の若いお父さん、お母さん達。自ら仮装され参加される方もおられる。狼だったり、キツネだったり・・・通りはそれなりにごった返し、近所の買い物客達には道が混んでしまうので必ずしも歓迎されてはいない。が秋の日差しの中、きらびやかに仮装して、はしゃぐ子供達を見るのは楽しい。私達の子ども時代にはまだなかった行事である。何時の間に日本の行事になってしまった。今年も渋谷、新宿は「規制」され外国人達は追い出された。
ハロウィンの起源は、2、000年以上前に、アイルランドの古代ケルト人が行っていた「サウィン祭」にある。サウインは(夏の終わり)という意味。サウィン祭は、秋の収穫を祝うとともに、悪霊を追い払う宗教的な行事で、「サウィン祭」は、キリスト教の指導者が、異教徒の祝日を取り入れたことで、7世紀に「All Hallow’s day(諸聖人の日)に変化。サウィン祭で行われていた焚火や仮装等の儀式は、その前夜(All Hallo Eve)に継承され、これが現 代のハロウィンの由来。
ケルトの暦では、10月31日は1年の終わりの日とされており、死者の魂が家族のもとに帰ってくる日と考えられてた。また、死者の魂とともに、悪霊もやってくると信じられていたため、仮装や焚き火などの儀式を行って、身を守っていた。
「死者の魂が帰ってくる」という考え方は日本の「お盆」と似ている。
ハロウィンは、ヨーロッパからアメリカを経て世界各地に広まり、その国の文化やしきたりと融合しながら、独自の進化を遂げてきた。日本では、宗教色は薄れ、子どもたちを中心に、お菓子の交換やお化けの仮装を楽しんだり、ホラー風に飾り付けた家でパーティを開いたりするシーズンになっている。私は実際にこの祭りを、見たことはない。73~75年の英国留学時代にも見なかった。恐らく小さな子供達の祭りだったからかもしれない。友人のPの2人の息子・娘たちは「あの子供たちの、あれね」と言い興味はない様子。”Trick or Treat” だっけ。「お菓子頂戴、さもないとお化けが出るよ」
確か名前は服部君だったと記憶するが、アメリカでハロウィンの夜、暗くなってから、独りの日本の男子学生が、ある家の庭に入り歩いていたところ、その家の御主人が「侵入者がいる」とばかりに、銃を取り出し服部君に銃口を向け「フリーズ!」=「止まれ!」と叫んだ。恐らく「プリーズ=どうぞお入りください」と聞き間違えて、彼は止まらずズンズンと庭に侵入して来たので、ご主人は「怪しい者がいる」と、発砲して服部君は死亡。銃規制のないアメリカで起こった悲劇。日本人の英語の聞き取りが下手である例にあげられてる。御両親はアメリカ社会で「銃規制運動」を推進している。
欧米ではハロウィンの日には子供達は誰でも他人の家のドアを叩きお菓子をせがむことが出来る。悪魔よけにお菓子をあげて悪霊を追い払った。
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